おわりに
知的好奇心をくすぐる言葉を借りて、終わります。
・普通の夢しか見ない人は、体験している夢の世界のうちに自分が含まれていると理解している。
夢というゲームで主役を演じるにせよ、ただの使い走りの役を演じるのにせよ。
いずれにしても依然として外的現実であると取り違えた夢の中に、その人は含まれている。
その世界に含まれていると理解している限り、
夢見る人は幻想からなる堀に囲まれた仮想の牢獄につながれていて、しかもそれが見破れないのだ。
-------------スティーブン・ラバージ 『明晰夢』
・ゼロが強力なのは、無限と双子の兄弟だからだ。
二つは対等にして正反対、陰と陽である。等しく逆説的で厄介だ。
科学と宗教で最大の問題は、
無と永遠、空虚と無限なるもの、ゼロと無限大をめぐるものである。
ゼロをめぐる衝突は、哲学、科学、宗教の土台を揺るがす争いだった。
あらゆる革命の根底にゼロ------そして無限大------が横たわっていた。
---------チャールズ・サイフェ〔著〕/林大〔訳〕 『異端の数ゼロ』
・昔、荘周は夢の中で蝶になった。
蝶になってひらひらと舞い、とても心地よく楽しかった。蝶は自分が周であることを知らなかった。
はっと目がさめてみれば、そこにいるのは自分である。
自分は他の何者でもなく周であった。
今となっては定かではない。
周が蝶になった夢を見たのか、それとも蝶が周になった夢を見ているのか。
----------荘子 『荘子』
・私にとって大事のなのは、私の考察を人々にかいしゃくしてもらうことよりもむしろ、いまだにほとんど解明されていない、
広大な経験領域があることを、この本を通じて多くの人々に知ってもらうことなのである。
これまでにおよそ光を当てられたことのないこの領域にこそ、
意識の心理学にはほんの少しでも近づくことさえできなかった多くの謎に対する答えがあるように、私には思える。
私は、こうした答えを、決定的な形で言いえたなどとは毛頭思っていない。
だから私のこの著作が、ひとつの答えを見出すための手探りの試みとして認められるならば、
私は、それで十分満足である。 ------------C.G.ユング 『自我と無意識』
真っ白の太陽は 今なにを見つめるの?
大きすぎるこの宇宙で 例えば何かが叫んで
でもそれはきっと小さくて 誰にも気づかれない
無限に続いてく景色も 優しい嘘なら
命の意味さえどこかに 紛れてしまうよ
※1 The time was prophesied that will approach
surely.
(確実に接近するリミットが、予言されました。)
The soul that was left in the world
where it was too cold.
(とても寒かった世界にとり残された魂。)
真っ白の太陽は 今なにを見つめるの?
I want to sleep. I want to sleep deeply.
I want to sleep. I want to
sleep deeply.
醜い姿はヴェールで 覆い隠したままにして
不規則で乱雑なプライド 殺意にも似た狂気
あなたに良く似た影を 探してしまうよ
リアルなマテリアル集めて 何かが変わるの?
※2 The vague
memory that was about to be lost.
(失われかけた曖昧な記憶。)
Welcome to a place
of the light that a prophecy book tells.
(ようこそ、予言書が示す光の場所へ)
真っ白の太陽は 今なにを見つめるの?
I want to sleep. I want to sleep deeply.
I
want to sleep. I want to sleep deeply.
偽りの中で 何かがホントで 慣れてそのうち染まったら
少しは楽になれると信じて 今は叫ばずに過ごそう
生まれついたエナジー 頼りない君のささやき
無機質なるセオリー ぼんやりと宙に舞うけど
深い洞窟目指して 賢者よ導きたまえ
※黒い夜には 白い星があり
キミの光もその一つになる
仰ぎ見る空 笑ってるみたい
それならI wrap it kindlyこのままでいい
千年一度の 奇跡を起こしてみてよ それなら信じるから
約束とか 夢の続きとか ちょっと今時ないよね
生まれつきのベイビー 言い訳はいつもそれだけ
どことなくクレイジー 何気ない作り笑い
なんだか知らずに大人になったね 嘘もつけるよ
朝日が昇り そしてまた落ちる
キミの影さえ形を変えて
悪意の夢は 終わって始まる
それならI wrap it kindlyこのままでいい
どんな命も 意味があるように
生まれゆく瞬間 光につつまれ
そこから先が どんな景色でも
いつかはI wrap it kindlyその場所に還る
※繰り返し
いつかはI wrap it kindlyその場所に還る